ニュージーランドに来てから、少しずつ日本にない食材を試しています。
野菜などは主人に味や調理法などを聞きながら時々新しいものを買ってみたりするのですが、私にとっては定番の食材ではないので全部使いきれず捨てる羽目になったりすることがほとんどです(>。<)。
節約生活中なので、なるべく食材は無駄にしたくないので冒険する回数も減ってきてはいますが、この前朝市に行った時に久し振りに「初めての食材」を購入しました(^0^)。
それは、鹿肉です。
週末主人の運転する車でドライブに行くと、たまにフェンス越しに鹿がのんびりと過ごしているのを見る事が出来ます。
羊や牛を見る回数に比べると本当に少ないので、スーパーなどでは鹿肉を見る事はありませんでした。
でも、先々週2週間振りに駅の前で行なわれている朝市に行くと、鹿を扱う牧場のブースがあったのです。
そこでヒレらしい部位を350グラム程の塊で買いました。値段は9ドル(NZドル)ちょっと。主婦の感覚ではちょっと高めなのですが、量も少ないし、お試し用としては悪くないと思いました。
ブースに立っていた牧場の人からお勧めの調理方を聞き、早速試してみました(^0^)。
① ほぼ円錐形の肉を厚み1センチくらいに切り分ける。この形状で調理した肉は「メダリオン」と呼ばれるようです。
② 1をスライスしたにんにく、醤油、レモン汁、オリーブオイルでマリネにする。
③ よく熱して、薄く油を引いたフライパンでにんにくを取り除いた2をさっと焼く。両面各30秒くらいでいい。これで、ミディアムレアに仕上がる。もっと火を通したい時は火を止めて余熱で調理する。
④ 肉を焼いたフライパンに水を少し入れ、こそげ落とす。
⑤ あらかじめ作って置いたグレービー(インスタントグレイビーを使用。マッシュルーム入り)に4を加えよく混ぜる。
または4を火にかけながら、少しばかりの醤油、胡椒、お好みのハーブ(オレガノなど)を加える。火を止めてから、好みでほんの少しのバター(5グラム程度。この方がヒレ肉のよさを味わえます)を加えよく混ぜたものを焼いた肉にかける。
これで完成です。この日はこれに、豆腐のマヨネーズグラタン(ゆで卵、スプリングオニオン入り)、野菜たっぷりのスープ、白いご飯を添えました。
グレイビーを多めに作ったので、白いご飯にもかけて食べました。
主人が「鹿肉はちょっと臭いがきついかも」といっていたのですが、そんなこともなくとても美味しく頂きました(^0^)。
脂身は全くついていないのですが、意外とコクもあり、旨みが抜群にあるのです。
久し振りに自分が作った料理で悶えてしまいました。
一口食べるごとにしっとりとした肉の旨みが口の中に広がり、「美味しーい」と言わずにはいられません。これほど完璧なお肉は本当に久し振りでした。
本当に美味しいものを食べている時って、どうしてあんなに幸せを感じるのでしょうか?
私は有名なレストランなどに行ったことはありませんし、一般的に高級と言われる食材を口にしたこともないのですが、それでも私なりに美味しいものの基準があるのを感じます。
私が今まで感動した料理、食べ物…
子供の頃、父が作ってくれた豚肉のオレンジ煮。同じく子供の頃食べたラム肉のスペアリブ。これは明治屋までわざわざ行って買ってきたものです。明治やでは普段行くスーパーでは見られない食材が一杯あって、子供ながらにワクワクしました。
感動した食材は頂き物の白子海苔の特選。これでおにぎりをつくると最高でした。とにかく真っ黒で、部屋の明かりにかざしてもほとんど光が透けないのです。
父がインドに出張に行った時に買ってきてくれた「オレンジペコ」と言う名のダージリンも感動的でした。
この茶葉で、ロイヤルミルクティーを作ると最高でした。この紅茶の味や、白子海苔の特選になれたあとはしばらく特売のティーバックや普段使いの海苔に戻れませんでした。
学生時代の友達が手作りした梅干も、いまどきの梅干にしては塩辛かったのですが格段に美味しかったものです。
そんな、私の舌を刺激してきた思い出の数々が、今の私の料理に役立ってくれているのかもしれません。
そして、今私が目指したいのは「シンプルで美味しい料理」、そして「冷めても美味しい料理」をマスターすることです。
私が毎日作る料理は「レストランのまかない」に近いものかもしれません。
「今ある材料でいかに美味しいものを作るか」というテーマが常に存在するのですが、そんな中で家族の誰かを「あっ」と言わせられる料理を作る事が出来たらどんなに最高でしょうか(^0^)。
毎日、家事や育児に追われながら料理をするのは簡単ではないですが、誰かが「美味しい!」と言ってくれ、私自身が感動する料理を作るために頑張ります!
そして、疲れた時はチャイニーズレストランのお世話になるつもりです(^0^)。
次回の「美味しいゴハン」では、手作りのハンバーガーのレシピを紹介する予定です。
では、また☆