月別アーカイブ: 5月 2008
私の周りの個性的な人々③
「主婦」の楽しみ方
朝の歩道で
ニュージーランドに来てから、外を歩く回数もめっきりと減りました。
それもそのはず、こちらではどこでも車で出掛けるのが当たり前なので、道を歩いている人の数も本当に少ないのです。
当然、日本のようにママチャリの後ろに子供を乗せて出掛ける主婦の姿もありません。
第一、ママチャリなんて売っていません。
車の運転が出来ない私(ペーパー暦15年。当然ゴールド免許です)にママチャリのない生活は結構大変です。
そこで、毎日の子供の幼稚園への送り迎えは、基本的に徒歩になっています。
我が家から幼稚園まで大人の足で徒歩10分の距離なのですが、子供と一緒だと早くて20分、遅いと30分近くかかることもあります(>。<)。
ですから、正直面倒になる時もあります。でも、「普段の運動不足を解消するためにもいい機会だ」と言い聞かせて毎日頑張っています。
そして、毎日往復30分から40分のことなのですが、日本人の私からすると「えっ」と思う事が時々あるのです。
毎日子供と歩いていて、一番気を付けなければならないのは「犬の落し物」と割れたガラス瓶です。
子供は大人と違ってそんなに足元に注意しないので、うっかりすると新鮮な落し物を踏んでしまうこともあるからです。
この前も、間一髪で道の真ん中に落ちていたやつを子供が踏みそうになりました。
「〇〇(子供の名前)、危ない!」と叫んで子供を止めたお陰で、危うく落し物の害から免れることが出来ました(>。<)。
そして、道に積もった落ち葉(誰も掃除しないらしい)が風に舞い、そっとそれをかくしてくれました。
でも、次にその道を通った時、どこにその落し物が隠れているかわからないのでちょっとどきどきしながら通り過ぎました。
こちらでは犬の糞をそのまま放置して帰っていく人が本当に多いのです。日本でも時々そういう人はいますが、こちらの比ではありません。
「いいじゃん、そのうち無くなるよ」と思っているのではないでしょうか。
まあ、そんな訳でちょっと緊張感を持って毎日外を歩いているのですが、それ以外は基本的に平凡な住宅街の風景が広がっているわけです。
そして車道には端に駐車してある車が沢山並んでいます。
こちらでは結構路上駐車がOKな所が多いので、極普通のことなのです。
でも、ある日駐車してある車を眺めるともなく歩いていると、ふと目に端に変な車が存在するのに気付きました。
「今の何?」と思ってよく見ると、助手席のドアの部分が思い切り凹んだ車が停まっているのです。
それも、事故にあったばかりという感じではなく「この前運転してたら、横から車が突っ込んできてこんな風になっちゃたけど、修理するお金もないし、とりあえずまだ乗れるからいいよね」という感じなのです。
でも、どう見ても助手席に人は乗れないよなぁ…。だって、助手席側のドア、開きそうに無いもの。でも、痩せている人なら運転席側から入れば座れなくもないかしら?
自分の車でもないのに、考えだしたら止まらなくなりました。
まあ、そんな風に大らか(大雑把とも言います。私はひそかにこんな人たちを『ザッパー』と呼んでいます)な人々の国なんですね、NZは。
一昨日も朝子供を幼稚園に送ったあとで少し遠回りをして帰ったのですが、背の高い女の人がりんごを丸かじりしながら歩いている光景に出会いました。バナナを食べながら歩いている人も時々見かけます。
日本であんまりそういう大人って見かけませんよね。でも、なぜかそれがあまりだらしなく見えなかったのは、歩く姿がきれいだったからでしょうか?
そしてこの前は結構寒い日なのに、上にはちょっとオシャレなセーター、マフラー、ニットキャップをかぶった背の高い(190センチくらいありそうでした)20代の男の人とすれ違ったのですが、足元をみると裸足。
夏は結構裸足で路上を歩く人の姿を見ましたが、暖房が欲しくなる気温だったその日に裸足のその人を見てぎょっとしてしまいました。
「マフラーを巻く位なら、何か靴を履けばいいのに」と30代の私はふと思ってしまいました。まあ、余計なお世話なので何も言いませんが…。
子供の通う幼稚園までの道の途中に男子校と女子高が並んであるのですが、私達が幼稚園に向かう時間帯は学生達が学校に向かう時間帯でもあるのです。
こちらの高校は制服があるですが、子供によってはは今でも半袖のシャツで登校しています。
一昨日、昨日は朝から雨だったので出掛けるのも結構大変だったのですが、傘をさしている人をほとんど見かけないのです。
確かに昨日は風が強く、傘をさしてもすぐ激しい風で傘が壊れてしまいそうでした。だから、傘をさせないのはわかるのですが、だからと言って、誰もレインコートを着ようとは思わないようなのです。
それに、誰も「少しでも濡れないように」と急ぐ様子もないのです。
今朝も雨が降っていましたが、風が無かったので「これで傘をさして出掛けられる」と喜んで出掛けたのですが、学生達を見るとやっぱり傘をさしていません。よくてパーカーのフードをかぶる程度です。
こちらの人は基本的に車で出掛けるので、車を降りてどこかに向かう程度の距離ならば多少濡れてもいいと思うみたいなのですが、それにしても徒歩で通っている子供達でも平気で傘もささずに歩いているのだから不思議です。
大人でも、傘をさして歩いている人なんで滅多に見ません。
靴だって、土砂降りでも長靴を履かずに普通の靴です。こちらでは長靴というのは野良仕事の時に履くもので、雨の日に履くものではないと考えているようです。
私だったら服や靴が雨でびしょ濡れになるなんてとても不快なんですけど、こちらの人はきっとタフなんですね(^-^)。
そして、今日は路上にバナナの皮が捨ててあるのに気付きました。
「バナナの皮なんて捨てて、誰かがすべって転んだらどうするんだろう?」と素朴な疑問が起きましたが、以前ディスカバリーチャンネルで「バナナの皮で滑る確立はどのくらいか?」という実験を行っていたのですが、その実験では「バナナの皮より濡れた落ち葉の方が滑りやすい」という結果でした。
なんにしても、バナナの皮を路上に捨てるのはやめて、ゴミ箱に捨ててもらいたいものです。
こう朝の風景をご紹介していると「あまりいいことがないじゃない」と思われるでしょうが、日本にはない様式の家々見ながら歩くのは楽しいものですし、家々の玄関先に咲くバラなどの花々や、木々を目にするのは気持ちがいいものです。
そしてベルバードと言う鳥のさえずりが時々聞こえてきます。
この鳥、ニュージーランドの鶯と呼びたいくらい、とても美しい声をしているのです(^0^)。そして、鶯より長くさえずるのも特徴でしょうか。
この声を聞くと、いつも少しだけ幸せな気分になります。
そんな訳で、普段の日常の中での些細な発見などがあるのが私のNZ暮らしでしょうか。他の人からすると大したことではないかもしれませんが、こうやって小さいことでも楽しんでやっていけたらなと思っています(^-^)。
美味しいゴハン ⑦
色の話
日本では5月に入り、お店を飾るショーウインドウはすっかり春色に染まっているのでしょう。
一方、ニュージーランドは秋真っ只中。ダニーデンともなると「冬の始めかしら?」と思わせるような気候です。
昼でも暖房が必要な日が結構ありますし、私は外に出かけるときはもうダウンジャケットを着ています。
でも地元の元気な人達は、少しでも天気がいいと半袖で町を闊歩しています。こちらの人は暑さには弱いけど、寒さには強いみたいです。
一方東京に居た私達は暑さにはそれなりに強いけど、寒さにはからっきし弱いのです。
主人など、すでに冬の装備で出掛けています。いまからそれじゃあ、ダニーデンの冬にどうやって立ち向かっていくのでしょう…。
それはともかく、日本は春真っ盛り(とはいっても結構寒い日もあるようですが)ということで段々明るい色の服を着る機会が多くなってきたのではないでしょうか?
ピンクやパステルブルー、黄色にオレンジ、ライムグリーンなど、明るい色の服を着ると気分も明るくなりますよね。
明るい色の服を着ることは、精神面に大きな影響を与えているようです。それに、周りに居る人にももしかしたら同じように影響を与えてるかも知れないですよね。
私は十代の時、黒い服ばかり着ていることがありました。理由は組み合わせが楽ということと、黒なら安い服でもそれなりに見えるということでした。
でも、ある日自分のワードロープを見てびっくり。ほとんど黒しかないのです。これでは、毎日違う服を着ても、周りからは「いつも同じ服を着ている」様に見られる可能性があります。
慌てて違う色の服を買おうとしたのですが、「わぁー、可愛い」と手に取る服は黒ばかり。
私が黒以外の服を買えるようになるまでは、結構時間がかかりました。
それからしばらくして、雑誌を見ていたら「黒は自分を隠す色。黒い服を着ていると、誰も本当の自分をわかっってくれない」というようなことが書かれていました。
日本で最年少でオーラソーマの資格を取られたという歌手の相川七瀬さんも、「黒い下着を身に着けるのは良くない。明るい色がいい」と言っていました。
その話を聞いてからは、黒い下着も買わなくなりました。
そう言えば、美輪明宏さんも同じようなことを言っていらしたようです。
勿論、全身明るい色ではまとまりがつかない事もあるので、靴やパンツなどを黒にするのはかまわないと思うのですが、トップ、とくに首周りに明るい色をもってくると顔色も明るくなっていいと思います。
「仕事の都合で黒などしか着れない」と言う方なら、せめて下着は思い切って明るい色にしたらいかがでしょうか?
着心地のいい、素敵な下着を身に着けるとそれだけで気分が良くなるものです。
これなら、男性も抵抗がないのではないでしょうか(^0^)。
でも、黒以外でも、くすみ系の色ばかり着ている人も要注意だと思うのです。グレーにカーキ、茶色といった色も他の色と組み合わせればおしゃれになるけど、そんな色ばかりでコーディネートされるとくすんで見えて損してしまう気がするのです。
気持ちが高ぶって、興奮しすぎているときなどは濃い色、暗めの色などで落ち着きを与えるのはいいと思うのですが、落ち込んでいる時、なんとなく憂鬱な時などは意識して明るい色の服を着てあげて欲しいものです。
私は「なんとなく顔がくすんで見える、元気が出ない」と感じるときはピンク系の色の服をトップに選びます。
そうすると顔の周りがぱっと明るくなるし、周りの人にも好評なのです。
正直、私はそんなに服にお金をかける方ではないのですが、その時の気分で色々な服を選んだり、少しだけおしゃれをするのって楽しいですよね(^0^)。
見た目ばかりに気を使って、中身が伴わないのは行き過ぎですが、多少のおしゃれは自分に潤いを与え、人にもいい影響を与えてくれる素敵なテクニックだと思います。
別に高いブランド物の服を買わなくても、その人に似合った服であればいいのです。
あと、「自分を変えたい、変わりたい」と思っている人にも、色を使ったテクニックで上手にそれを促進することも出来ます。
私が聞いたお勧めの色は「白」です。
白には「私はまっさらです」という意味があるそうです。古い自分を捨てて、新しい自分に出会いたい時には最適な色です。
あと白以外にお勧めなのは、赤でしょうか?
「積極的になりたい、もっと行動的になりたい」という人にはいいと思います。でも、赤は強い色なので抵抗がある方はダイヤリーや時計のベルトなどの小物を赤にされるといいかもしれませんね(^0^)。
という訳で今回は色をテーマに話をしましたが、私は色の専門家ではないのであくまでも「私の意見」として捉えて下さいね!
では、皆さんおしゃれを楽しんで下さい。